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< 現在から未来へ>

【過去から現在・未来へ】

江戸時代に薬種の全国的流通の中心地となって以来、大阪・道修町は「くすり」に対する信頼の地名として人々に
知られるようになりました。
また、鎖国の時代であった江戸時代においても、道修町の人々は中国、オランダとの薬種の交易を通じて、
広く世界に目を向けていました。
明治維新以降、政府の方針により医療や薬は西洋の医学・医薬へと変わりました。
この激動する歴史の中で、道修町はおよそ300年にわたり、常に生命に関わる「くすり」を中心に歩んできました。
その伝統と歴史を受け継ぎ、現在においても「人々の生命と健康を育む町」として「くすり」から広がる様々な分野に
チャレンジを続けています。

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【くすりを通して社会に貢献】

第二次世界大戦後、日本の経済や生活水準は向上し、環境・公衆衛生も改善されました。
日本人の平均寿命はめざましく伸び、今では男女とも世界一の長寿国です。
こうした面にも医薬品は、重要な役割を果たしています。
国民病といわれた結核や肺炎をはじめとしるさまざまな感染症が、抗生物質により治療できるようになりました。
百日咳や麻疹(はしか)などもワクチンにより予防が可能になりました。
このように医薬品は、多くの病気で治療効果の向上や死亡率の減少をもたらしています。
また、従来は手術が必要であった胃潰瘍なども医薬品による治療ができ、外科手術は大幅に減少しました。
さらに医薬品は患者さんの「生活の質」(QOL:Quality of Life)の向上や、医療費の節減にも大きな役割を果たして
います。
一方、医薬品は有効性や安全性に関する情報が伴わなくては真価を発揮できません。
医薬品業界は、医師や薬剤師の方々、患者さんに安全に有効に使ってもらうための医薬品の的確な情報伝達と
健康に関する情報の提供にも努め、「くすり」を通して社会全体の健康づくりに寄与していきたいと考えています。

【新薬開発(創薬)のプロセス】

ひとつの新薬ができるまでには、およそ10〜18年の長い期間を要します。
まず、最初に薬となりうる候補物質の探索やスクーニングを実施。
その中から選び出されたものについて動物を用いて、医薬品としての有効性や安全性を確認する前臨床試験、
さらに人に対する3段階の臨床試験が行われます。
最終的には、国による承認審査を経てようやく医薬品として世に出ます。
この研究開発の各段階には、薬事法の法律に基づいたGLP(医薬品の安全性試験の実施に関する基準)や
GCP(医薬品の臨床試験の実施に関する基準)などが設けられ、多くの規則に従い医薬品は作られています。
新薬は、平均すると約5,000個の候補物質の中からやっと一つが誕生します。
1品目にかかる研究開発費用も100〜200億円と非常に莫大なものになっています。
従って、売上高に占める研究開発費の割合が他の産業に比べて高いのも医薬品業界の特徴です。

【世界が舞台の医薬ビジネス】

明治以降、日本は医薬品の輸入国でした。
第二次世界大戦後から昭和40年代前半までは、日本は外国で開発された医薬品に依存する状況でした。
昭和40年代後半から、独自の新薬を開発する努力の成果が現れるようになりました。
売上高に占める研究開発費比率でみると、最近では国際水準に近づいています。
医薬品産業における技術の導入を金額でみると、平成7(1995)年には、支払いと受取りがほぼ同額になって
国内企業が確実に力をつけ、海外への医薬品の輸出も伸び、世界的に使用されている画期的な新薬も増加
してきています。
また、日本企業の海外市場進出状況をみると、平成元(1989)年には、79社(資本比率50%以上の海外法人数)
平成7(1995)年には、146社へと大きく伸長しています。
アメリカやヨーロッパ、そしてアジアに多くの企業が拠点をおいて活発な事業活動を行っています。

【医薬・医療分野が拓く未来】

今日まで医薬品はさまざまな病気と闘い、患者さんの生命を救い、患者さんの苦痛をやわらげるのに貢献してきました。
それにより、人々が健康に働き、生活できる時間は大きく伸びたと考えられます。
しかしながら現代は、高齢化社会の進展や生活習慣の変化に伴って、慢性疾患、さらにはがんや痴呆症など、
治療が困難な病気も増加しています。
医薬品業界は、これらの病気に苦しむ多くの患者さんの期待に応えるよう、世界に通用する優れた新薬の研究開発
に全力で取り組んでいます。
健やかな明るい未来…わたしたちは、この実現に向けてたゆまぬ努力を続けています。

実現予測時期
  (西暦)
実現予測内容

2007

●HIV(エイズウィルス)のワクチンが開発される

2008

●糖尿病性の合併症の発生予防法が普及する

2009

●AIS(エイズ)の治療法が実用化される

2010

●発がん遺伝子の発現機構を標的とした抗がん剤が開発される

2013

●すべてのがんの5年生存率の平均が70%を超える
●アルツハイマー型痴呆に対する有効な治療法が開発される

2014 ●糖尿病の遺伝子治療法が実用化される
2016 ●アルツハイマー型痴呆が治癒可能となる
2017 ●免疫系、神経系、内分泌系の相互調節機構が解明され
 疾患治療や健康増進に利用できる
2018 ●アレルギー疾患が完治可能となる
2020 ●遺伝子治療が内服液でできるようになる
●自己免疫疾患が完治可能となる
資料;科学技術庁 科学技術政策研究所「第6回 技術予測調査」より抜粋して引用

 

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